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【贈り物のマナー】 訪問して渡す、贈りもの

No.06  2014.7.4 

訪問して渡す、贈りもの

 

 

日本にはさまざまな贈答習慣があります。この時期も「お中元」という昔から引き継がれてきた習慣がりますね。


忙しい現代では、相手の都合も考え宅配で贈ることが多くなっていますが、本来持参して渡すのが礼儀です。


今回はあえて、直接会って贈り物を渡すことになった時の、いざと言うときにも役立つ、
そして何より日本人が大切にしてきたしきたりを学んでみたいと思います。

 

訪問の心得

 

・事前に一報をいれましょう。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、親しい間柄でも事前に相手の都合を聞き、約束をしてから伺うべきです。食事時間と早朝・夜分を避け、午前10~11時、午後14~16時頃のおおよその伺う時間を伝えておくべきですね。さらに、約束の時間より5分ほど遅れて訪問するのがマナーです。やむを得ず急な訪問をする場合には、玄関先で用件を済ましすぐに失礼するのがマナーと言われます。

 

・玄関での所作
客人としてのふるまい方がありますので、チェックしてみましょう。

まず、日本では玄関の外でコート等の外套脱ぎ、挨拶するのが礼儀とされております。脱いだコートは、裏地を表にして持ち、外からの埃やウィルスを持ち込まないという気遣いとなります。
ちなみに欧米では玄関に入ってからコートを脱ぐのだとか。コートを脱ぐ=靴を脱ぐという意味合いを持つため、コートを脱いでいると、家に上がる気でいるずうずうしい態度に思われてしまうからなのだそうです。よって、現代では「玄関先で結構です」というメッセージにもなり、必ずしもコートを脱いでからチャイムを押すに限りません。
玄関先では軽く「おじゃまいたします」と挨拶をし、「どうぞおあがり下さい」と言われてから「失礼致します」とあがるようにします。

 

必ず正面を向いて履物をそろえて脱ぎ、上がってから家人には背中を見せないようにかがんで靴をそろえます。後ろ向きで靴を脱ぎながら上がるのはマナー違反です。

 

 

持参する贈り物について

 

この時期の贈り物代表格「お中元」は、親類や隣近所に先祖へのお供物を送る習慣からきているそう。江戸時代になり、商い先やお世話になった人に贈り物をする一般の贈答行事へとなりました。
商品としては先様の好みや家族構成に配慮し、且つ清涼感を味わえるお酒類や素麺、冷菓が人気だそう。トレンドでは地方ならではの特産品が喜ばれているそうです。
また、お中元に限らず訪問には手土産がつきもの。
個人的な空間に立ち入らせていただくことへの感謝を手土産であらわすことがしきたりとされてきました。

選ぶポイントとしては最低限、訪問先の近所では選ばないこと。
また、季節を感じられる果物やお菓子、お花などが喜ばれると思います。

 

 

・渡し方
玄関では渡さずに、部屋に通され正式に挨拶をしてから渡します。
この時、持参した紙袋や風呂敷から出し両手で、相手から表書きが見える向きに正して渡します。
冷蔵等の必要があれば伝えます。

 

 

迎える

 

昔実家の母が、訪問された友達と玄関先に腰掛け、お茶一杯で何時間も話をしている光景をよく目にしました。しかしこれが許されるのはご近所さんとの世間話まで。お客様に対しては、迎える方の心遣い、気配りも大切ですよね。

まずは掃除をし、心地よい空間を準備することが大前提。
日本のこころとして今や世界に広まっている
お・も・て・な・し
の心。

お客様に対して、わざわざ訪問してくださったことへの感謝を込め、家を整えるのです。
・迎え入れる玄関
昔のしきたりでは、門の前に打ち水をして迎えたといいます。現代では打ち水が難しくてもやはり一番最初に足を踏み入れる玄関を清潔に掃除しておくことがお客様への心配りです。

 

・花と香り
手土産に季節の菓子が喜ばれるのと同様、迎える空間にも季節を感じる花や香りをそっと忍ばせておくことで、すばらしいおもてなしになると思います。

 

・おしぼりの工夫、心づかい
以前、知り合いのお宅へ暑さ厳しい夏の日に訪問したときのこと、さりげなく出していただいた冷たいおしぼりに感動したことを覚えています。その日の気候を気にしてお部屋の温度を整えたり、お出しするお茶を決めたり、どうしたら気持ちよく過ごしていただけるかが心遣いのヒントとなりますね。

 

・いただいた品をどうする?
手土産としていただいたお菓子など、その場で一緒に食べられるものは「おもたせで失礼ですが。」とひとこと添えて出すのが礼儀とされています。
「おもたせ」とは、お客様に敬意を込め、その方が持ってきてくださった土産物をさす敬語。
「おもたせで失礼ですが…」と言い添えることで、この家は来客に茶菓子ひとつも準備していないのかと思われる心配もなく、お客様に対する礼儀にもかなうという考え方。

また、お花をいただいた場合もすぐに飾って楽しむことで
贈った相手、贈られた相手が一緒に素敵な空間を楽しめることがよいですね。

 

日本人は気持ちを「モノ」に託すことで人と人、家族や親族、地域社会との関わりなど、繋がりを大切にしてきたのだと思います。

控えめ、奥ゆかしさを美徳としてきた日本人だからこそ、面と向かって感謝を表現することの代わりに、モノへ想いを込めて贈るという習慣が引き継がれてきたのかもしれませんね。